1.5合炊き炊飯器おすすめ3選｜玄米の炊き方も【小型炊飯器】

一人暮らしを始めるにあたって備えておきたい炊飯器。お米は電子レンジや鍋でお米を炊けるため、炊飯器は必要ないと思う人もいるかもしれません。しかし、電子レンジや鍋でお米を炊くと余計な手間がかかるため、ボタン1つで完結できる炊飯器は便利です。

市場に流通している炊飯器は3合・5.5合・10合（1升）がメインですが、中には1～2.5合炊きの小型炊飯器もあります。大型の炊飯器は一人暮らしにはオーバースペックに感じる場合もあるため、小型炊飯器を選ぶのがおすすめです。

そこで今回は、1.5合炊きの小型炊飯器のメリットや選び方、1.5合炊き炊飯器のおすすめランキングを紹介します。また、玄米の炊き方も解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.5合炊き炊飯器は一人暮らしの方におすすめです。

炊飯器の価格は加熱方式によって左右されますが、たくさん炊けるものよりも少量タイプのものの方が安い傾向にあります。炊飯器にあまりお金をかけたくない人にとって、価格が安いのはポイントです。

今まで炊飯器を使った経験がなかった人は、まずは少量炊きのもので使い心地を確かめてみるのもいいかもしれませんね。

炊飯器はお米が炊ける量が増えるほど、本体のサイズが大きくなる傾向にあります。そのため、設置スペースを確保しておかないと購入後に焦って用意しなければなりません。

しかし、小型炊飯器なら本体サイズが小さいため、設置スペースに困るケースが起こりにくいのがメリットです。さらに、持ち運ぶのが苦にならないサイズのものが多いので、出し入れしやすいのも魅力です。

また、最近は弁当箱型の炊飯器も注目を集めています。弁当箱型の炊飯器は、コンパクトさはもちろん、炊き立てのご飯を外でも食べられて便利です。お弁当を作る頻度が多い場合は、弁当箱型の炊飯器もおすすめします。

炊飯器は使用後にきちんとお手入れしないとカビや雑菌が繁殖して、嫌なニオイのもとになってしまいます。炊飯器のお手入れは、アルコールスプレーと布やキッチンペーパーがあれば簡単にできるので手間もかかりません。

大きな炊飯器だと掃除する面積が広いため、やや時間がかかってしまうのが難点です。しかし、小型炊飯器なら掃除面積が少ないので、ササッと掃除できます。

失敗しない炊飯器の選び方をご紹介する前に、1.5合炊き小型炊飯器の注意点が2つあります。購入後に後悔しないよう、しっかり把握しておきましょう。

炊飯器での炊飯方式として、マイコン式・IH式・圧力IH式の3種類があります。マイコン式は炊飯釜の底に搭載したヒーターで加熱して炊くのが特徴で、比較的購入しやすい価格帯なのが特徴です。1.5合炊きは、このマイコン式での炊き方のみになります。

IH式はIHユニットによって炊飯釜本体を加熱して炊くのが特徴で、釜全体に熱を行き渡らせるため、ムラのない炊き上がりになります。圧力IH式はIH式に圧力機能をプラスした方法で、強い火力によってお米の芯まで柔らかく炊き上げるのが特徴です。

IH式も圧力IH式も少々お値段は上がりますが、炊き方にこだわりたい方におすすめします。しかし、IH式が欲しいなら2合以上、圧力IHが欲しいなら3合以上からが選択肢になります。

炊飯器といえば、炊いたお米を自動で保温してくれる機能を便利に感じる人も多いです。実際、一般的な炊飯器のほとんどは保温機能を搭載しているため、とくに気にして見ていない人もいるかもしれません。

しかし、2.5合モデルまでの小型炊飯器には保温機能を搭載しない製品が多く、搭載しているものの方が少ないです。炊いたお米を食べきる人は大丈夫ですが、時間を置いてから食べたい人は保温機能の有無をチェックしておきましょう。

炊飯器の大手メーカーのうち、1.5合炊き炊飯器を取り扱っているのはアイリスオーヤマとパナソニックのみです。

パナソニックからはミニクッカーとして1.5合炊き炊飯器が販売されています。炊飯だけでなく、簡単な煮込み料理も調理可能です。

アイリスオーヤマの1.5合炊き炊飯器は、早炊き・予約・保温など基本的な機能が充実しています。さらに、ヘルシーメニューとして低糖質・麦飯の2つのコースが搭載されているので、健康に気をつけながらご飯が食べられます。

ここからは炊飯器を選ぶ際の前提知識を解説します。編集部では実際に炊飯器を購入した500名を対象に、アンケートを行いました。


単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入前の不安を解消できるような内容にしています。

• 炊飯器の購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心して炊飯器を選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

たった2つのチェックを怠ると失敗する確率がグッと上がります。

その2つのポイントとは、

①炊飯器の容量
②加熱方式

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 1.5合炊きはあまり自炊をしない一人暮らしの方におすすめ
• 1.5合炊きは内釜が厚いマイコン式のみ

これが大きく失敗しない炊飯器選びの最初のステップです。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

炊飯器の容量は「合」で表され、3〜3.5合・5〜5.5合・10合(一升)の炊飯器が主流です。ただし、本記事を読んでいる方は1.5合炊きの炊飯器をお探しかと思いますので、ここは一部省略して電気代についてのみ補足します。

容量選びから再度考え直したい方は、下記記事を参考にしてください。

加熱方式は炊き上がりの美味しさや食感に影響します。ただし先述した通り、1.5合炊き炊飯器はマイコン式しかありません。

また、本記事を読んでいる方は1.5合炊き炊飯器をお探しの方かと思いますので、この章は省略します。

その他の加熱方式に1.5合炊き炊飯器はありませんが、加熱方式の種類について気になる方は下記記事を参考にしてください。

ここまでのおさらいをしましょう。炊飯器選びで後悔しないために重要なポイントは、

①炊飯器の容量
②加熱方式

の2つでした。

【結論】

• 1.5合炊きはあまり自炊をしない一人暮らしの方におすすめ
• 1.5合炊きは内釜が厚いマイコン式のみ

これが大きく失敗しない炊飯器選びの最初のステップです。あとは聞いたことがあるメーカーの製品を選んでおけば問題ありません。

ここから先は、人によって炊飯器に何を求めるかが変わってくるので、気になる・重視したい項目をチェックしてみてください。

（赤字部分は既に解説済み）

毎日使用する方も多いからこそ、お手入れの手軽さは使い勝手に影響します。実際の使用感は使ってみないとわからないため、口コミを参考に以下を確認しましょう。

• 使用毎に洗わなければいけないパーツがいくつあるか
• つけ外しの構造は複雑でないか、ワンタッチで装着可能か

炊飯器は最もシンプルなものでも、内釜と内蓋の2つが使用毎のお手入れの対象です。

ただし製品によっては、上記2つに加えて1,2個都度お手入れが必要なモデルがあります。特にスチーム搭載モデルは蒸気口のパーツが余分についたり、圧力IH式は構造が複雑なものも多いです。

つけ外しが簡単なものは、パーツが1つ増えてもそこまでストレスに感じませんが、つけ外しに手間取るものは、毎日使っているとかなりのストレスになってきます。実際のところは使ってみないとわからないことも多いため、口コミでお手入れに関する苦悩がないか確認しましょう。

加熱方式である程度炊き上がりの食感は決まってしまいます。

ただし、自炊頻度が高く、気分や献立によってお米の固さ食感を調節したい方には、炊き分け機能がついたモデルがおすすめです。

銘柄炊き機能が付いているものなら、お米の銘柄にこだわりがある方も違いを存分に楽しめます。

調節ができると普段は柔らかめが好みの方も、カレーやハヤシライスなどのメニューはかために炊いたり、小さな子やご高齢の方はふっくらやわらかめ・大人はしゃっきりかためなど、別々に炊飯して冷凍保存しておいたりと、いつでも好みにあった炊き加減が楽しめます。

アイリスオーヤマの製品には50銘柄に対応した「銘柄炊き」搭載モデルもあります。各銘柄を最適なコースで炊き上げる、実際には6パターンほどの炊き分けですが、銘柄のうまみを最大限に楽しみたい方におすすめです。

調理機能はケーキ作りや低温調理に興味がある方におすすめです。

近年では煮込み料理に以外に炊飯器を使用したレシピも多く、通常の炊飯以外に

• パンやケーキの調理機能
• 低温調理機能
• 無水調理機能

いずれかの専用モードのみにしか対応していないレシピもあります。

調理機能がついているとお菓子作りのほか、炊飯〜主菜・副菜作りまで全て炊飯器に任せることができ、家事の手間を減らせます。

通常の炊飯はまとめて炊いて冷凍保存しておけば、いつもはご飯を炊いている時間に、おかず作りまで済ませられるので、夕食作りの時短になります。共働きの家庭はもちろん、お迎えやお子さんの相手に忙しい専業主婦（夫）の方にも嬉しい機能です。

お米を炊くのにやっぱり炊飯器は必要ないと感じている人もいるかもしれませんね。最近では電子レンジでお米を炊ける便利なアイテムも登場しています。ここでは、電子レンジでお米を炊くなら用意しておきたい商品を紹介します。

共働きのご家庭など帰宅後、急いで夕食作りに励む場合は炊飯時間も重要です。早炊きモードがあれば、万が一炊飯予約を忘れてしまっても、すぐにごはんが炊けます。

一般的な炊飯時間は

• 普通炊きで50分前後〜1時間
• 早炊きで20〜40分程度

が多いです。

普通炊きはどれも1時間程度を変わりませんが、早炊きの場合は製品によって20分ほど差が出てきます。買い替えたことで以前より炊飯に時間がかかり不便に感じた、なんてことが起きないように早炊きモードの有無と想定時間も確認しましょう。

デザインは配置場所と普段の生活スペースが離れている場合は、そこまで気にする必要ありません。アンケートでは機能性には満足しているが、唯一気になることとしてあげるなら〜といった立ち位置で「デザイン」をあげる声が目立ちました。

炊飯器は白または黒色が多く、上位機になるほどフォルムもゴツいものが多いです。また、黒色の炊飯器は白に比べてほこり汚れが目立ちやすいため、お手入れがマメでない方は白色のものを選ぶのが無難です。

また、シンプルなデザインは取っ手やしゃもじ置きが付かないこともあります。日常的に使用している方は、なくなると小さなストレスに感じるので注意です。

毎朝3食分のお米を炊く方は保温性もチェックしましょう。最長24〜40時間の保温機能がついたものもあり、朝炊いても夕食時に炊き上がりのような美味しさを味わえます。東芝や象印は特に保温に強い製品が多いです。

保温機能のなかには庫内の温度を下げる程度しかないものも。湿度センサーやスチーム機能付きなら保温性に優れています。炊いたごはんの水分が蒸発することによる保温時のパサツキや乾燥を防ぎます。

炊飯後、1食で使いきらない方は保温性能の充実性で選ぶのもおすすめです。

実際に使用してみないとわからない使い勝手は口コミサイトやSNSの使用者の声を参考にしましょう。

お手入れの手軽さ同様、どうしても製品のスペックを見るだけでは想像しにくいことも多いです。

タッチパネル式は一見スマートですが、使用してみると案外操作が難しかったり、炊き上がりの音が大きくてお昼寝中の小さなお子さまが起きてしまったり、と実際の使用環境でのイメージが湧きやすいです。

日常的に玄米や雑穀米・麦ごはんを食べる習慣のある方は、専用コースを搭載しているモデルがおすすめです。タイガーやティファール製品は専用コースの炊き分けが充実しています。

ミネラルやビタミン・食物繊維など栄養豊富な玄米などの健康米は、通常の炊飯モードで炊くとボソボソとした炊き上がりになります。専用コースがあれば、いつも通りメモリに合わせて水を入れるだけで匂いや固さが気にならずに美味しく食べられます。

また、無洗米を使用するご家庭も無洗米モードがあると焦付きやふきこぼれを防げます。

炊飯器の内釜の素材・コーティング材は炊き上がりの美味しさが決まります。ただし30,000円以下の製品はコストの関係上、内釜の素材自体はそれほど工夫がない部分です。

• 10,000円を切るマイコン式は、より内釜が厚いもの
• 30,000円以下の場合はコーティング材（プラチナや炭素が◎）
• こだわりが強い方は好みに合った内釜の素材

を注視しましょう。3つの要素をそれぞれ解説します。

内釜は厚みがあればあるほど、高温性を維持できたり、加熱ムラを防げたりします。IH式に比べ加熱ムラが生じやすく、価格帯的にコーティング剤も気持ち程度の厚みしかないので、内釜の厚みのみ気にすればOKです。

コーティング剤は、プラチナやダイヤモンドなどの炭素を使用していると、水の水素イオンに変化を加えることで、ふっくら甘みのある炊き上がりが期待できます。また遠赤外線は、蓄熱性を高め高温維持に役立ちます。

▶︎【早見表】内釜の素材と特徴

どの素材が一番いいということはなく、目的によって採用する素材が異なります。

高級炊飯器はこれらの内釜にコストの大半をかけているものも多いです。IH式や圧力IH式の場合、低コストで複数の材質を混ぜあわせた多層釜が使われていることが多いです。

鉄釜や土鍋は重みがあり、また、本炭釜と土鍋釜は落とすと割れやすいので優しく取扱いましょう。

ネットワーク機能は主要メーカーの場合、パナソニックとタイガーの一部モデルに搭載されています。

パナソニックでは、出先から炊飯時間の予約や変更ができたり、収穫年に合わせて炊き分けしてくれたり、頻繁に使う炊飯コースを登録できます。

タイガーではAmazon Alexaと繋いで、残りのお米が少なくなったら自動でネット注文してくれたり、3日以上炊飯していなければ離れた家族に通知してくれたりと、買い物の手間から遠くに住む家族の見守りまでをサポートします。

お米1.5合は225gです。計量カップがない場合は、米を容器に入れてキッチンスケールで計量します。水の量は、通常のお米で300cc、研がずに使う無洗米で340ccが目安です。

なお、1.5合炊き炊飯器でご飯を炊くなら、最大容量の1.5合よりも少なめの1合で炊いたほうが美味しく炊けるので覚えておきましょう。その場合、1合のお米は150g、水の量は通常のお米で200cc、無洗米で220ccが目安です。

玄米を炊く際は米の量に対して1.5～2倍の水量が必要なため、1.5合炊き炊飯器だと約1食分の玄米を炊ける計算になります。以下では、玄米の基本的な炊き方について解説していますので、参考にしてください。

1. 軽量カップで正確に量った玄米を、2〜3回ほど軽く洗う。
2. 炊飯器に玄米モードがある時は機能どおりの水量で炊く。玄米モードがなければ、玄米1合分に対して1.5〜2倍の量の水を入れる。
3. 玄米に水を吸水させるため、6〜8時間ほど浸す。可能な場合は一晩つけておく。
4. しっかり吸水させたら炊飯し、炊き上がったらしゃもじでやさしくほぐす。

以上が玄米の基本の炊き方になります。玄米は吸水時間によって食感も変わるため、好みの炊き方を見つけてみてくださいね。

小型炊飯器のメリットや選び方、おすすめ商品をご紹介しました。炊飯器がなくてもご飯は食べられますが、炊飯器があるのとないのとでは便利さが大きく変わってきます。是非、炊飯器を選ぶ際は本記事を参考にしてみてくださいね。