マイコン式炊飯器はまずいって本当？デメリットは？｜マイコン炊飯器で充分な場合は？

マイコン炊飯器（マイコンジャー）といえば、昔からある炊飯器の加熱方式です。現在はIHが主流となっているため、安い炊飯器であるマイコン式＝まずいと認識を持っている方がいます。しかし、炊飯器を販売しているメーカーはマイコン式でもご飯を美味しく炊くために試行錯誤を繰り返しているので、マイコン炊飯器で充分な場合もあります。

その結果、「マイコン式でも十分おいしい」との消費者の声が増えているのも事実です。そこで今回は、「マイコン式とは？」などの基礎知識からマイコン式のデメリットとして知られる味についてや、実際に使っている方の口コミをご紹介します。

そして、マイコン式でもおいしいご飯が炊けるおすすめの炊飯器10選もお伝えするので、リーズナブルな炊飯器を探している方はマイコン式も選択肢に入れてみてください。マイコン式を正しく知れば、コスパのいい炊飯器を選べます。

炊飯器は4種類に大別されますが、その1つがマイコン炊飯器です。マイコン炊飯器は、マイクロコントローラーで熱を制御しながらお米を炊きます。内釜の底部に電気ヒーターが搭載されており、底部を温めてお米に熱を与える加熱方式です。

マイコン炊飯器は全種類中で最も早く登場し、現在でもたくさんの製品が発売されています。火力がやや弱い反面、安価なので安さ重視の方を中心に人気です。また、掃除もしやすいため、お手入れを楽に済ませたい方に適しています。

次に、マイコン式とIH式の違いをご紹介します。加熱方式の違いは炊飯器の仕組みの基本となる部分なので、それぞれの違いを押さえておきましょう。

マイコン炊飯器は、炊飯器の底部に設置したヒーターの熱で加熱します。昔からある炊飯器がこれにあたります。ヒーターが底部にしかないので、内釜の形によってはうまくお米の対流が起こらずに、炊きムラができてしまう場合があります。

その一方、マイコン式は価格が安いメリットがあり、安いものだと5,000円以下で買えるものもあります。

IH炊飯器はコイルによる電磁力の力で、金属製の内釜自体を発熱させます。マイコン式のように底部だけではなく、側面や内釜にもコイルを内蔵してあるため、炊きムラができにくいのが特徴です。

お米全体に熱を均一に加えられるため、ご飯をおいしく炊き上げるのが可能です。IH式のデメリットを上げるとするなら、マイコン式と比べて価格が高くなってしまう点です。

リーズナブルな炊飯器を選びたいけれど、マイコン炊飯器の「美味しくない」との評価が気になる方は多いです。そこで、マイコン炊飯器のメリット・デメリットをご紹介します。

マイコン炊飯器のメリットとしては、「動作音が静か・電気代が安い」この2つのポイントがあります。それぞれを詳しく解説します。

マイコン炊飯器は、加熱ヒーターが1つしかないのもあり動作音がとても静かです。炊飯器によっても異なりますが、IH炊飯器は動作音が気になる方もいます。しかし、マイコン式では、動作音がうるさいとの声はあまりありません。

炊飯器を使うのが早朝や深夜の場合、動作音は静かな方がいいです。炊飯器の動作音が気になる人は、マイコン炊飯器がおすすめです。

マイコン炊飯器の最大のメリットは、本体価格や電気代が安い点です。昔から家庭にあったマイコン炊飯器は作りがとてもシンプルです。そのため、IHと比べると本体価格がかなり安い傾向にあります。

マイコン式の中でも安いものだと5,000円以下で買えるものもあるので、価格重視の方にはマイコン式がおすすめです。また、近年のマイコン炊飯器は炊きムラを少なくするように作られているのも特徴です。

マイコン式のデメリットは、加熱ムラができてしまう点と、たくさん炊くと味が落ちる点です。それぞれを詳しく解説します。

マイコン式は加熱ムラが出やすいです。加熱ムラが出てしまう理由としては、加熱ヒーターが底部にしかないため、加熱の際どうしても温度が低くなってしまう場合が考えられます。そのデメリットを少なくするために、各社が内釜の形状にこだわっています。

内釜の形状を球状にして、お米を対流させやすくします。その結果、内釜に満遍なく熱が伝わり加熱ムラをなくせると考えられています。マイコン式の加熱ムラが気になる方は、内釜の形状に注意しましょう。

マイコン式はどうしても加熱温度が低くなってしまうため、たくさん炊くと味の違いが発生してしまいます。たとえば、3合炊きで3合ぴったり炊くなどの場合だと、熱がうまく伝わらなくなってしまうので、マイコン炊きのデメリットを感じやすくなります。

マイコン式でも十分との意見は、大量のご飯を炊かない方からのものである場合が多いです。少量のご飯をメインに炊くのであれば、それほど味は変わらない場合が多いです。

マイコン炊飯器は、少量なら味落ちがしないためコンパクトな炊飯器を求める部屋が狭い方や一人暮らしの方におすすめです。さらにIH式よりも安価なため、少しでも安く炊飯器を購入したい方にも適しています。

マイコン炊飯器は、キッチンが狭くてスペースが取りにくい方におすすめです。マイコン炊飯器はコンパクトで軽いため場所を取りません。さらに動作音もとても静かなため、マンション暮らしの方も時間を気にせずにご飯が炊けます。

さらに、一度に多くのご飯を炊かない一人暮らしの方にもおすすめです。少量であればマイコン炊飯器でも美味しいご飯が味わえます。

なるべく安い炊飯器を購入したい方にもマイコン炊飯器はおすすめです。IH式と比べると本体価格も安く、さらに電気代も抑えられます。炊き上がりのご飯の味や炊飯時間よりも費用の安さを優先するなら、マイコン炊飯器で充分といえます。

炊飯器の現在のシェアはIHが圧倒的に高いです。その理由としては、マイコン式の商品数が少なくなっている点、そして圧力IHがかなり高額な点が挙げられます。マイコン炊飯器は、価格が安いと好評なのですが選べるアイテム数が少なく、炊き上がりにムラがあるデメリットが気になるとの声も多いです。

一方のIHは手が届きやすい価格帯のアイテムが多く、味が美味しいとの声も多いため、人気が集中しているのではないかと考えられます。味を重視する人ほどIHを選ぶ傾向にあります。

マイコン炊飯器は美味しくないの？などの不安にお答えするために、実際に購入して使っている方の口コミをご紹介します。

マイコン炊飯器がIH炊飯器と比べて電磁波が強い訳ではありません。電磁波とは、電気が流れるところに存在するので、電化製品を使う以上多かれ少なかれ電磁波は出ています。私達が日常的に使うスマホも同様です。

炊飯器を使う際に電磁波は避けられないです。しかし基本的に各メーカーは国際的なガイドラインを守っているため、普通に使っている限り健康に害があるかどうかについては、そこまで気にしなくても大丈夫です。

もし炊飯器の電磁波が気になるならIHよりもマイコンを選びましょう。IHはマイコンの数倍電磁波を出すと言われているためです。また、炊飯器の電磁波が気になる方は保温を使わず、使わない時はコンセントを抜いておくのがおすすめです。

マイコン炊飯器＝まずい、ではありません。IHや圧力IHとはお米の仕上がりの味や食感が違うので好みもありますが、マイコンだから不味くなるわけではないです。自分にあったマイコン炊飯器を探してみてください。