タイガー炊飯器の内釜・土鍋コーティングのはがれは問題あり？｜保証期間や対策も

タイガーの炊飯器の内釜・土鍋はフッ素樹脂によるコーティングがされています。フッ素樹脂のコーティングは焦げ付きを防ぐ働きがあるため、美味しくごはんを炊くには必要不可欠なものです。

しかし、炊飯器を使用しているとフッ素樹脂コーティングが剥がれていき、焦げ付きがひどくなります。フッ素加工のはがれた内釜でご飯を炊いても大丈夫なのか、はがれたフッ素樹脂とお米を一緒に食べて害はないのか、はがれ問題はリコールになっていないのかといった点も気になるところです。

本記事では内釜・土鍋コーティングがはがれたときにどんな問題が起こるのかを解説します。また、コーティングがはがれないようにする予防策や、はがれたときの対策や保証についても説明するので、ぜひ参考にしてください。

現在ではタイガーに限らず、どのメーカーも炊飯器の内釜にフッ素樹脂コーティングを施しているため、使用しているといずれコーティングははがれます。使用頻度や扱い方によってはがれてくるタイミングは変わってきます。内釜はがれが早く感じる方もいれば、特に剥がれを感じない方もいます。

内釜のコーティングは使用するうちに徐々にはがれますが、コーティングがはがれると体に悪影響を及ぼすのか気になりますよね。下記では、人体にどのような影響があるかについて解説していきます。

タイガーの内釜は「土鍋釜」を採用しているのが特徴です。まるで土鍋で炊いたようなふっくらと美味しいごはんに仕上がると、高い評価を得ています。

土鍋釜には「本土鍋」と「土鍋コーティング」の2つがあります。本土鍋は萬古焼きでできた本格仕様の内釜です。美味しさは格別ですが、その分高価になります。土鍋コーティングは他素材の釜を土鍋素材でコーティングしたものです。価格もそれほど高くないので、コスパを重視する方におすすめします。

むき出しになった金属部分に害はありません。タイガーの炊飯器の内釜はステンレス製です。人体にはステンレスを分解して吸収する能力は備わっていないので、もし体内に入ったとしても、フッ素樹脂と同様にそのまま体外へと排出されます。

また、ステンレスに含まれるクロムから有害な6価クロムが生成される場合があるといわれていますが、1000℃を超えても安定しているステンレスのクロムが、6価クロムに変性することはありません。

炊飯器の内釜のフッ素樹脂がはがれても人体への悪影響はありませんが、炊飯器としての機能は確実に悪くなります。コーティングがはがれたときに生じる問題点は以下の3つです。

• 炊いたお米が内釜にこびりつきやすくなる
• 強く擦らないとこびりついたお米が落とせないので、手入れに手間がかかる
• コーティングがはがれる悪循環に陥る

フッ素樹脂は使用していると必ずはがれていくので、はがれる前の予防とはがれ始めてからの対策が重要です。具体的にどうすればいいのか解説します。

内釜のコーティング面を傷つけないようにするのが、寿命を延ばすのに最も効果的です。予防法を表にまとめたので、参考にしてください。

保証期間内のフッ素樹脂コーティングのはがれについては、メーカー側が対応してくれます。タイガーの炊飯器において、多くのモデルで内釜の保証期間が1年です。しかし、土鍋圧力炊飯ジャーの「JPL-G100」の内釜は5年間保証の製品であり、製品によって保証期間は異なります。

注意点として、取扱説明書の記載にはないような使用方法で使用した場合には、保証の対象外となるので注意しましょう。また、通常通り使用しているのにも関わらず、1年程度の使用でフッ素樹脂コーティングがはがれることは稀です。もし保証期間内にコーティングがはがれた場合は使い方を見直しましょう。

業者依頼のメリットは、新たに内釜を買い替えるより安価に済ませられるうえ、DIYよりも信頼性が高い点です。業者が加工している間は他の方法でお米を炊く必要があるので、土鍋を使用したりレトルトのものを買ったりするなどして対応しましょう。

フッ素樹脂コーティングにかかる費用は業者によって違います。釜の大きさによっても価格は違いますが、5合炊きのサイズで2,000円～3,000円程度が相場です。送料がかかる点も注意しましょう。

内釜のはがれに対して自分でフッ素コーティングを施す方法もあります。代表的なフッ素コーティングスプレーの「フッ素革命11」では、数回繰り返してコーティングすることによって金属面が露出するのを予防します。

ただし、効果の感じ方はさまざまで、コーティングがはがれてから対応できるほどの強さがあるかはわかりません。内釜がはがれる前に予防として使用するのがおすすめです。

予防策やコーティングをし直しても期待していたような効果が得られない場合は、新しい内釜と交換しましょう。内釜のフッ素加工については、保証の対象になる場合があります。保証期間は、製品によって異なりますが、保証期間内であれば交換できるため、確認しましょう。

買い換え得る場合は、タイガーは炊飯器のパーツを単体で販売しています。タイガーの公式ページでは、お使いの炊飯器の型番から適合する内釜を調べ購入できます。フッ素加工がはがれた際は活用しましょう。

また、通販サイトで購入できる場合もあります。下記の内釜JKT2213は、炊飯器「JKT-C100」の内釜で楽天やヤフーショッピングなどで扱っています。各サイトの価格の違いに関しては、送料込みか否かをよく確認しましょう。

タイガー以外のメーカーの、内釜のフッ素加工がはがれてきた場合の対応を紹介します。象印は購入から3年以内であれば、無償で交換可能です。

パナソニックは商品によって保証期間が3年のものと5年のものがあります。ただし、どちらのメーカーも規定に沿わない使い方をしていた場合は、保証の対象にはなりません。詳しくは取り扱い説明書をご確認ください。

内釜のコーティングは使っているうちにどうしてもはがれ落ちますが、使い方に気を付ければ長持ちします。最近のモデルであれば、内釜も通販サイトでたくさん取り扱われているので、フッ素加工がはがれた際にはぜひ活用してください。