炊飯器で豚の角煮の作り方！コーラを使った方法やトロトロに仕上げる方法も！

豚バラ肉を使ったトロトロの豚の角煮は、居酒屋や定食屋でしか食べられないと思っていませんか。じつは炊飯器を使って簡単に、おうちでトロトロの豚の角煮を作れます。かかる手間は最小限。下ごしらえをして炊飯器に放り込み、スイッチを押すだけです。

定食屋や居酒屋で食べるようなトロトロさを家庭で実現。甘塩っぱいトロトロの角煮を片手にビールを流し込めば、おうちの中でも居酒屋気分を味わえます。お子様にも喜ばれるコーラを使った豚の角煮の簡単レシピと作り方、そして失敗しないポイントをわかりやすく解説します。

さらに、美味しい豚の角煮が作れる人気のおすすめIH圧力炊飯器も紹介します。メーカーから調理に使えると公式に謳われている炊飯器です。トロトロの豚の角煮もおすすめの炊飯器で簡単に！ぜひ調理アイテムである炊飯器にもこだわってみてください。

正統派の豚の角煮が炊飯器で簡単に作れてしまいます。材料をカットして炊飯器に入れ、炊飯スイッチをオンにするだけです。

以下は豚の角煮4人前の材料となります。

1. ゆで卵は固ゆでにして殻を剥いておく
2. 大根は皮を剥く。大根、ブロックの豚バラ肉ともに3mc厚にカット。長ネギは5mcの長さにカット
3. カットした豚バラ肉はフライパンで軽く焼き目を付ける
4. 炊飯器に豚バラ肉、水、長ネギ、ショウガを入れて炊飯スイッチオン
5. 炊飯が終わったら長ネギ、ショウガを取り出し、卵と大根を加える
6. 材料がひたひたになるくらいの水、残りの調味料を加えて炊飯スイッチオン
7. 炊飯が完了したら完成

肉のタンパク質は繊維状になっています。40分以上煮込むと肉の繊維が崩れて柔らかく仕上がります。最初に水だけで煮込むのは焦げ付き防止です。豚肉や大根に味をしみこませるには、一度ゆっくりと冷ますのがコツです。

豚の角煮にコーラが使われる理由は2つあります。1つは調味料が少なくて済む点です。豚の角煮独特の甘辛さは醤油や酒、砂糖によるものです。しかしコーラを使うと酒と砂糖を使わなくても、甘辛い味付けにできます。

もう1つの理由は豚肉が柔らかくなるからです。コーラで肉が柔らかくなる理由は、イタリア料理の手法「マリネード」と一緒です。マリネードはマリネに使用される調理法で、お酢やレモン汁に肉や魚をひたす手法です。

酸性のマリネード液によって肉に含まれるタンパク質分解酵素が活性化し、肉の繊維組織が分解されます。これによって肉が柔らかくなります。コーラにはマリネード液と同じくらいのpH値ですから、同じ働きで肉を柔らかくします。

以下は4人前の材料です。

• 豚バラ肉ブロック　500g
• 人参　1/2本
• 大根　1/2本
• 長ネギ(青い部分)　1本分
• コーラ　350cc
• ショウガ薄切り　1かけ
• 醤油　大さじ6
• オイスター　大さじ1

1. 大根と人参は皮を剥いてやや厚めにカットする
2. 豚バラ肉ブロックを3cm厚にカットして湯通し
3. コーラを含む調味料と水、長ネギ、ショウガと一緒に豚バラ肉を炊飯器に入れる
4. 炊飯スイッチを入れる
5. 炊き終わったら30分ほど保温して完成

このレシピではフライパンで焼き目を付けるのではなく、湯通しで余分な脂肪分を落としています。湯通しの方法はざるに豚バラ肉を入れて、上から沸騰したお湯をかけます。表面が白くなる程度に湯通ししてください。

「豚バラ肉ブロック500g」をきっちり売っていていない場合があります。どうしても増減してしまいます。

豚肉が多いなら水や調味料、他に入れる具材も多めに入れるようにします。慣れてくれば目分量で適切な量がわかります。それまでは面倒ですが、ある程度計量して分量を増減させてください。

豚バラ肉を煮込む前に焼いたり湯通ししたりするのは、豚バラ肉の余分な脂肪分を落とすためです。またフライパンで表面を焼けば、豚バラ肉のうまみを内部に閉じ込められます。つまり焼いたり湯通ししたりするのは、火を通すのが目的ではありません。

フライパンで焼きすぎて表面が焦げると、煮汁まで焦げた臭いが移ってしまいます。軽く焼き目が付く程度に焼けばOKです。焼きすぎないようにしましょう。

豚の角煮を作ろうと炊飯器を使ったらエラーが発生するケースがあります。「炊飯器が熱いうちは操作を受け付けない」「水分がなくなるまで加熱し続ける」など、最近の炊飯器は自動でさまざまな操作をしてくれます。これが豚の角煮を作るにあたってとても邪魔になります。

炊飯器の仕様でエラーになるときは、鍋で普通に作ります。落とし蓋をして1時間～1時間15分ほど煮込めば、トロトロの豚の角煮が作れます。

炊いているときに中の水が残っていると、追加で炊き上げようとする機能が搭載されている炊飯器があります。水がなくなるまで加熱が継続しますから、豚の角煮が焦げてしまいます。

こういった仕様の炊飯器では時間を計っておきましょう。40分～50分経っても運転が続いているときは、一旦炊飯を中止してください。水分が少ないなら保温モードにしてくださいね。

せっかく炊飯器で角煮を作っても「パサパサでお肉が硬い」と悩んでいる方はいませんか？お肉が硬くなるいくつかの原因を見ていきます。

• 下茹でができていない
• ヒレやロースを使っている
• 汁にしっかり浸かっていない

角煮のポイントは下茹でです。これがちゃんと出来ていないと硬くなる原因になります。そして、肉の部位はバラがおすすめです。バラはヒレやロースより脂分が多いため、しっとり、トロトロ食感になりやすいため、豚バラブロックをおすすめします。

そして、煮汁にお肉がしっかり使っていないと煮汁から出ている部分がパサパサになってしまいます。それでも硬くなるようでしたら、炊飯時間より保温時間を長くしてみるのがおすすめです。お肉は煮込みすぎるとうまみが流れ出てしまうため、煮込み温度より低い保温でじっくり火を通すと硬くなりにくく、うまみも閉じ込められます。

炊飯器で作るメリットは、炊飯スイッチオンにしたら放っておける点です。鍋だと火加減を見るなどときどき手間がかかります。炊飯器で作る豚の角煮は定食屋にも負けないくらい、トロトロに仕上がります。