低温調理機能付きの炊飯器おすすめ5選｜保温の温度・低温調理器や調理のポイントも

低温調理をした経験はありますか？低温調理は、パサパサしてしまう鳥の胸肉がしっとりと仕上がるので有名です。一方で温度管理が難しそう、専用の器具が高そうというイメージがあり手を出しづらい人がいるのも事実です。

そこで注目を集めているのが「炊飯器を使った低温調理」です。お湯を入れて保温ボタンを押すだけなので簡単に調理ができちゃうんです。

今回は、炊飯器で低温調理ができるのかどうか、炊飯器で低温調理を行う際の注意点、そして低温調理におすすめの炊飯器と低温調理機器を紹介します。低温調理はきちんと行うことで美味しい料理を作れるので、注意点をチェックして正しい方法でチャレンジしてください！

低温調理の最大のメリットとして、時間をかけてじっくりと熱を通すため、肉がやわらかい仕上がりになりやすい点が挙げられます。準備も簡単なうえ、火を使わないので、他の料理を作るついでに調理できるのも大きな魅力です。

炊飯器で行う調理は、厳密にいうと低温調理はではなく保温調理と言います。その理由を解説します。

低温調理と保温調理の違いは、調理中の温度です。機器によっても変わりますが、60℃〜65℃で調理すことを低温調理と言いますが、一般的な炊飯器の保温温度は60℃〜75℃程度です。そのため、炊飯器の保温で調理をすると低温調理機器で行うよりも温度が高くなります。

炊飯器の保温調理では一般的な低温調理と比べて少し温度が高く、たんぱく質などが固まり始める温度に達してしまいます。そのため、低温調理の仕上がりとは少し異なります。つまり、低温調理と保温調理では調理の仕方が異なり、同じようにすると熱が入りすぎてしまう可能性があります。

しかし、代用として行うには十分な仕上がりになるので、10℃程度の温度差が気にならない場合にはぜひ試してみてください。

炊飯器と専用の低温真空調理器の仕上がりは、残念ながら同じにはなりません。その理由は、温度管理の難しさと熱の伝わり方に違いがあるからです。低温調理器と炊飯器では温度の伝わり方が違うので、加熱にかかる時間も異なります。

そのため、低温調理器のレシピを参考に炊飯器で調理を行うと、火が通ってなかったり逆に火が入りすぎてパサパサになってしまったりとうまく行かない可能性があります。低温調理器と同じように美味しく仕上げるためには、炊飯器に適した方法で調理を行いましょう。

低温調理器の仕上がりにより近づけるためには、炊飯器の保温を低温に設定しましょう。機器によっても違いますが、多くの炊飯器は出荷時に低温となっています。しかし、念のために炊飯器の保温設定がどうなっているのかは確認が必要です。

高温保温になると70℃を超えてくるので、低温調理としては温度が高すぎます。低温調理の際は保温「低め」を選んでください。

炊飯器の保温機能では、底の方に熱源が集中するので均一に火を通すなら途中でひっくり返す必要があります。高級な炊飯器では側面に熱源が設置されている場合もあるので、その場合はひっくり返す必要はないです。事前に使用する炊飯器の仕様を確認して、失敗しない炊飯器の保温機能での調理を行いましょう。

低温調理を美味しく行う上で最も大切なのは、適切な温度管理です。温度が高すぎるとパサパサになってしまい、温度が低すぎると食中毒の危険性が増します。低温調理器であれば、温度を管理してくれますが炊飯器は温度を細かく表示してくれません。そのため、温度計を必ず用意し適切な温度になっているかを確認する必要があります。

低温調理をする際は、食中毒に細心の注意を払いましょう。細菌が最も増えやすい温度は40℃〜50℃だといわれています。そのため、低温調理の温度管理をしっかり行わないと、細菌が増えてお腹を壊してしまいます。

細菌を死滅させるには60℃以上の温度で35分以上の加熱が必要です。温度管理をしっかり行い、60℃以下にならないように注意してください。

低温調理に使うお湯は、必ず80℃以上のものを使ってください。低温調理だからと60℃程度のお湯を使ってしまうと、火が中まで通らない可能性があります。低温調理でも80℃以上のお湯を使わないとしっかりっと加熱することができません。低温調理器とは加熱方法が異なるため、必ず高い温度のお湯を使ってください。

炊飯器で保温調理を行う場合、間違っても炊飯ボタンは押さないでください。炊飯ボタンを押してしまうと、美味しいご飯を炊くためにグラグラと高火力で加熱してしまいます。そうすると、そもそも低温調理にはなりません。ボタンを押す際には、炊飯か保温かを必ず確認しましょう。

低温調理機能付きの炊飯器は、各社から販売されています。炊飯はもちろん、サラダチキン、ローストビーフ、プリンなどが作れ、料理の幅が広がります。なかには、パンやケーキが簡単に作れる製品もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

炊飯器の保温機能で代用もできますが、本格的に低温調理を行うには専用の低温調理器具もおすすめです。炊飯器の保温調理よりも低温で調理が行えるという点以外にも、低温調理器具には炊飯器にない魅力があります。低温調理器具の魅力を知って、低温調理器具での本格的な低温調理を検討してみてください。

まず、低温調理機は最初の加熱も行ってくれます。炊飯器はあくまで保温をするだけなので、保温温度に合わせたお湯を自分で沸かして用意しなければいけません。しかし、専用調理器具なら加熱からしてくれるので水を用意すればOKです。低温調理機は、炊飯器よりも低温調理の際の手間が少ないのも嬉しいポイントですね。

低温調理機は、水が循環するので炊飯器のようにひっくり返す手間もありません。最も手間がかかる加熱の工程の管理をしてもらえるのは大きな魅力です。また、炊飯器での保温調理でひっくり返すのを忘れて失敗するリスクもなくなります。低温調理機なら手軽さも増すため、本格的に低温調理をしたい人は低温調理機を購入するのもおすすめです。

1. 牛肉もものかたまり肉を全体的にフォークで穴を開け、塩、胡椒、ニンニクで下味をつける
2. たれ（Aをすべていれたもの）と一緒に密閉袋に入れる
3. 冷蔵庫で1時間以上寝かせたら常温に戻した後フライパンで表面を焼く （この時こげるとダメなのでタレは拭いてください）
4. 表面が焼けたらたれの入っている袋に戻して密封し炊飯器に入れる
5. 炊飯器に熱湯を入れたら保温ボタンを押して40分待つ
6. 40分後氷水で冷やしたら、盛り付けて完成。
7. 最後食べるときにブラックペッパーをお好みで。

タレはお好みで調味料を変えてもOKです。

1. 鶏胸肉についている皮を取る
2. 胸肉全体にオリーブオイルを塗ったら塩胡椒で下味を付ける
3. 90℃くらいのお湯と一緒に炊飯器に入れて60分保温
4. 炊飯器から出したら荒熱をとって完成。

タレを変えることで、いろいろな味にできる万能レシピです。巻かないのでとても簡単ですし、市販のドレッシングをかけるだけで十分美味しく食べることが出来ます。

1. 玉ねぎの皮を剥いたら半分にカットして炊飯器に入れる
2. 沸騰させたお湯とコンソメを入れて保温で40分
3. 終わったら様子を見て、好みの柔らかさになっていれば完成

こちらも炊飯器に入れて待つだけの簡単レシピです。

アイリスオーヤマは低温調理機能付き炊飯器を生産しており、公式HPにレシピを公開しています。低温調理メニューのなかには、ローストビーフ・煮豚・サラダチキンなどの牛肉・豚肉・鶏肉を使った料理から、鯖味噌・いわしの梅煮などの魚を使った料理まであります。

また、パン・ケーキメニューも掲載されており、スポンジケーキ・チーズケーキ・生チョコケーキ・ごはん入りパン・玄米パン・もち麦パンなど、他にもいろいろなレシピが見られます。ぜひ確認してみてください。

炊飯器によって保温の温度が異なるため、低温調理がうまくできるものもあります。しかし、炊飯器だと温度調節や時間管理などが手間だという声もあるので、うまくできるか不安…という時には、専用の低温調理器をおすすめします。