リンナイのガス炊飯器おすすめ10選！こがまるなどシリーズごとの解説も

リンナイは愛知県に本社を置く、ガス製品のメーカーです。給湯器・厨房機器・暖房器具など幅広い製品を製造・販売しています。そんなリンナイが販売する炊飯器は、もちろんガス炊飯器です。

ガス炊飯器は電気炊飯器に比べて、お米が美味しく炊けることをご存知でしょうか。どんな高級な電気炊飯器も、ガス炊飯器で炊いたごはんには勝てないといわれています。ガス製品メーカーであるリンナイは、ガスの特性を活かしたガス炊飯器をリリースしているのが特徴です。

本記事では、リンナイのガス炊飯器について、シリーズごとに詳しく解説します。また、購入前のチェックポイントやリンナイのガス炊飯器おすすめ6選もご紹介するので、本記事を参考に、美味しいお米を炊けるこだわりの炊飯器を見つけてくださいね。

リンナイはガスを扱う厨房機器を幅広く取り扱っています。もちろん炊飯器もガス炊飯器のみで、電気炊飯器は一切取り扱っていません。リンナイがガス炊飯器で掲げるスローガンは「直火ならではの美味しさを、より身近に、もっと手軽に」です。リンナイのこだわりが垣間見えます。

ガス炊飯器は電気炊飯器に比べてご飯が美味しく炊き上がります。その美味しさを手軽に、家庭に届けたいというのがリンナイの願いです。

リンナイは2種類のガス炊飯器をリリースしています。「直火匠(じかびのたくみ)」と「こがまる」です。それぞれの炊飯器の特徴を、わかりやすく解説します。

直火匠はかまどのご飯をガス炊飯器で再現できるのが特徴です。かまどで炊いたご飯は今でも日本人に愛されています。その理由は、ご飯が1粒1粒立っており、適度な粘りと甘みがある味わいだからです。

かまどと同じ伝熱形態を再現し、釜全体を加熱します。最高約1200℃の炎で沸騰させたまま、一気にかまどと同じように炊き上げるのが直火匠です。

「本焚白米モード」はご飯本来の美味しさを十分に引き出すためのモードです。釜下からの直火による強火力で釜全体を熱し、釜の内部に強い熱対流を発生させることで米の1粒1粒にまで加熱を行き渡らせます。

お米にはβデンプンが含まれていますが、本焚白米モードでは強い熱対流を利用して、より消化しやすいαデンプンに変換させます。そのおかげで粘りや甘みが際立ち、よりお米を美味しく味わえます。

蓄熱厚釜は直火の能力を最大限活かすように設計されています。軽量かつ優れた熱伝導率と、蓄熱性を誇るアルミキャストを釜の素材に採用しています。ガスの直火と相性が良く、加熱や高温維持がしやすいのが特徴です。熱がムラなく伝わり、炊き上げや蒸らしを効果的に行います。

サーモグラフィーで計測すると、加熱中の蓄熱厚釜は熱が均等に行き渡る様子が見えます。冷めにくいので、保温性も高くご飯との相性が抜群の内釜です。

ガス炊飯器はご飯が内釜にこびりついたり、ガスで加熱する部分が焦げ付いたりして、お手入れが難しいイメージがある方もいますよね。しかし、リンナイのガス炊飯器はお手入れが簡単です。各パーツを取り外して水洗いができます。また、パーツ数を少なくすることでよりお手入れの手間を省いています。

水洗いしたり布巾で拭いたりするだけなので、短時間でできて手間がかかりません。毎日のお手入れが楽なのはどんなアイテムでもありがたいですよね。

「こがまる」は従来のガス炊飯器と異なり、少ないご飯でも美味しく炊き上げることをコンセプトに設計されています。清潔感あふれるステンレス製のコンパクトなボディを採用し、1人分のご飯も食べたいときにさっと美味しく炊き上げられます。

直火ならではの強火力で炊き上げられた美味しいご飯を、手軽に食卓に届けられるのが「こがまる」です。少人数のご家庭や1人暮らしでおすすめのガス炊飯器です。

薪を使ってかまどで炊いたご飯は、強い火力で炊き上げるためにお米の1粒1粒が立ちます。その強火力を炊飯器でも再現したのがリンナイの「こがまる」です。かまどと同じ伝熱形態を再現することで、強火力を使って沸騰させたまま一気に炊き上げます。強火力で包み込み、ムラなく短時間で炊き上げられる炊飯器です。

こがまるは直火匠と同じく、蓄熱厚釜を内釜に採用しています。従来の内釜より釜底の厚みを増加させて蓄熱性のアップを実現しています。広浅形状・アルミキャスト素材・3層構造・フッ素樹脂加工によるこだわりの内釜は、直火との相性が良く加熱や高温維持がしやすいです。

熱がムラなく伝わるため、炊き上げや蒸らしを効果的に行い、美味しいご飯が炊き上がります。加えて釜足を廃止しシンクやテーブルの傷も防止できるようになっています。

リンナイのガス炊飯器には、ほかにも便利な機能が搭載されています。代表的な機能について紹介するので参考にしてください。

ガス炊飯器には電子ジャー機能が搭載されていないモデルが多いです。しかしリンナイの場合は、こがまるのFSシリーズ以外のモデルについては電子ジャー機能が搭載されているため、炊いたお米をそのまま炊飯器の中で保存できます。特に、直火匠のモデルについては保温切機能が搭載されているため、消費電力を抑えられるのも特徴です。

こがまるのVQTシリーズと直火匠のモデルはタイマー機能が搭載されているため、炊きあがりの時間をコントロールできます。どちらのタイマー機能も、1度タイマーを設定したら設定時刻をメモリーに保存するため、毎回設定する手間がかかりません。直火匠についてはメモリーが2つ搭載されているため、設定時間を2つ記憶できます。

タイマー付のモデルは、タイマー付器具専用ガスコードを使用する必要があります。とくに、買い替えでガスコードを使いまわす際は、タイマー機能の有無をしっかり確認しましょう。

リンナイのガス炊飯器の特徴について解説してきましたが、そもそもガス炊飯器とはどのようなものか気になる方もいると思います。電気炊飯器は身近にありますが、ガス炊飯器を利用している家庭は少ないです。ガス炊飯器のイメージを明確にすることで、リンナイのガス炊飯器のよさも見えてくるでしょう。詳しく解説していきます。

ガス炊飯器とは名前の通り、ガスを使う炊飯器を指します。社団法人中央調査者が行った調査では、1975年まではガス炊飯器と電気炊飯器が同じくらいの割合で利用されていました。しかし、1985年以降、利用者は減少し続けました。現在、ガス炊飯器を利用する世帯は10%強です。

ガス炊飯器の特徴は、電気炊飯器に比べて炊き上げまでの時間が短いことと、炊飯器のタイプの中で最も火力が高いことです。短時間でガスの高火力で釜全体を加熱することで、熱対流を発生させお米を撹拌し、ふっくらとした炊き上がりになります。

短時間で炊き上がること・ご飯が美味しく炊けること以外に、光熱費が抑えられることもガス炊飯器のメリットです。電気よりガスの方がコストが安いこともあり、1回あたりの炊飯で数円のコスト差が生まれます。

価格の安定している都市ガスなら、ガス炊飯器を利用した方が光熱費が安くなります。プロパンガスの場合は販売会社によって価格差があります。電気代との違いをチェックしてください。

ガス炊飯器のデメリットは、商品数やバリエーションの少なさです。現在は電気炊飯器がメインストリームであるため、ガス炊飯器を置いていない家電量販店すらあります。オール電化が流行しているのもガス炊飯器の衰退に追い打ちをかけています。

商品バリエーションが少ないために、選択肢も多くありません。電気炊飯器と異なり自分に最適なガス炊飯器が見つからない可能性があります。

ガス炊飯器はガスを使う分危険な場面もあります。安全に使用するためにも、購入前にチェックすべきポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ガス炊飯器やガステーブルなどのガスを利用した調理器具は、プロパンガス用と都市ガス用に分かれています。対応しているガスの種類を間違えると事故に繋がるため、あらかじめ自宅ではどちらのガスを使用しているのか確認しておきましょう。

• 敷地内にガスボンベがある
• 使用しているガステーブルにプロパンガス用・LP・LPGなどの記載がある

上記に当てはまる場合はプロパンガス、当てはまらない場合は都市ガスです。

ガスを使用する調理器具を設置する場合、火災予防条例で可燃物から離して設置することが義務付けられています。

1. 可燃物から10cm以上、上方については30cm以上離す
2. 1が不可能な場合は防熱板を取り付ける
3. 防熱板を取り付けた場合は防熱板から4.5cm以上、上方については15cm以上離す

ガス管が届く範囲に条件を満たせる場所があるかを確認しましょう。電気炊飯器のようにどこにでも置けるわけではないので、使い勝手も考え、計画的に設置するのが大切です。

ガス炊飯器の使い方を知っておくと、購入した後のイメージが湧きやすいと思います。ガス炊飯器の使い方は特別難しいものではありません。電気炊飯器とやや使い方が異なりますが、慣れれば誰でも簡単に使いこなせます。下記が手順になります。しっかりチェックしておきましょう。

1. ガス栓を開く
2. 炊飯調整量つまみを最大にセットする
3. 点火スイッチをカチッと音がするまで下げる
4. 手を離して点火窓から、火が付いていることを確認する
5. 炊飯量に応じて、炊飯量調整つまみをセットし直す
6. 炊き上がると点火レバーが戻るので、消火確認をしてガス栓を占める
7. そのまま15分程度蒸らして完成

リンナイは家庭用のガス炊飯器だけでなく、業務用のガス炊飯器も製造・販売しています。リンナイならではのこだわりや、特徴ある製品が多いです。

リンナイの業務用ガス炊飯器「涼厨(すずちゅう)」は、美味しくご飯を炊き上げるだけではありません。従来の業務用ガス炊飯器は強い輻射熱を放っていたのに対して、涼厨は輻射熱を大幅カットして涼しい厨房を実現しています。

外枠部分をステンレス製の3層構造にして動体温度を大幅に低減しているのが特徴です。また、断熱構造であるため、より内釜を高温で加熱できます。

炊飯器が故障したと思ったら、いくつかの手順を踏んで状況をチェックしましょう。自分で解決できる問題なのかどうか、切り分けが必要です。

ガス炊飯器に限らず、家電製品や電化製品などの故障ではメーカー公式ページを参照しましょう。メーカーの公式ページには大抵、故障やエラーが出た際の対応方法がQ&A形式でまとめられています。

まずは公式ページをチェックして、本当に故障かどうかを確認しましょう。自分で解決できるエラーのケースも多々あります。

リンナイのガス炊飯器が故障したらリンナイに修理を依頼することを検討してください。申し込みや見積もりはメーカー公式ページから問い合わせできます。取扱説明書にも問い合わせ先が記載されていますので、まずは修理の見積もり依頼しましょう。

ガス炊飯器だけに限らず既に販売終了しているなど、取り扱っていない製品は修理代も高くなることが多いです。修理部品が残っていないケースもあります。見積もりの修理代が高い場合は新しい製品への買い換えも検討してください。

修理代と買い換えの検討の際には、ガス炊飯器の回収費用も買い換え費用に含めましょう。炊飯器は小型家電リサイクル法の対象となっています。回収費用が自治体によって異なるので、自治体ホームページを確認してください。

リンナイの公式サイトで部品を取り寄せることも可能です。一部の付属品や部品が破損した場合に、該当する部品だけを注文できるのは嬉しいですね。購入できる部品は以下です。

• 内釜
• 内蓋
• フロート
• パッキン
• 計量カップ　等

所持しているガス炊飯器の型番によって部品が異なるケースもあります。型番をチェックしてから注文しましょう。部品の検索は以下からできます。

ガス炊飯器は電気炊飯器より美味しいご飯が炊けることに定評があります。その中でもリンナイは、ガス炊飯器に並々ならぬこだわりを持ったメーカーです。リンナイのガス炊飯器で美味しいご飯を炊いて食卓を充実させましょう。