リンナイとパロマのガス炊飯器を比較｜おすすめ8選と選び方も！ガス炊飯器は危険？

毎日食べるご飯だからこそ、できるだけ美味しく食べたいですよね。ふっくらツヤツヤの炊きたてご飯を食べる喜びは日本人ならではです。美味しいご飯を食べるなら、重要なのは炊飯器！中でもガス炊飯器がおすすめです。

一般的には電気炊飯器が普及しています。ですがガス炊飯器は電気炊飯器と比べて高火力で炊き上げられることから、電気炊飯器よりもガス炊飯器のほうがご飯が美味しく炊けるという評判も多いです。

この記事ではガス炊飯器の選び方や、ガス炊飯器の2大メーカー「Paloma(パロマ)」「Rinnai(リンナイ)」のおすすめ商品をご紹介します。また、ガス炊飯器は危険じゃないのかなどの疑問についても解説します。ガス炊飯器の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ガス炊飯器は熱源にガスを使う炊飯器。ガス炊飯器の仕組みはシンプルで、ガスコンロの上に釜をのせて炊きあげる形です。ガスを使った直火で、強い火力で一気に炊き上げます。ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類あり、どちらも電気炊飯器よりも火力が強いです。

ガス炊飯器の炊き方では釜全体を強い火力で一気に加熱するため、炊きあがったご飯はかまどで炊いたご飯のようにふっくらとした仕上がりとなります。

ガス炊飯器には美味しいご飯を炊けるという強い魅力がありますが、ガスの元栓がないと使用できないなどのデメリットがあるので、一般家庭にはあまり普及していません。しかし飲食店やご飯の味にこだわる方の間で根強い人気を誇っています。

ガス炊飯器には強い火力で美味しいご飯を炊けるメリットの他にもメリット・デメリットがあります。ここからはガス炊飯器のメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。

ガス炊飯器は直火の強い火力で炊き上げるため、かまど炊きのようなご飯を炊くことが可能です。釜の底から強い火力で広く加熱し、対流を起こしてお米を撹拌することで、かまどのようなおどり炊きとなります。お米一粒一粒まで熱が伝わり、炊きムラがないふっくらとしたご飯が炊きあがります。

ご飯の甘みや香り、モッチリとした食感が引き出されるため、味にこだわる方はガス炊飯器がおすすめです。また炊いたご飯は冷めてもおいしいため、お弁当にも適しています。

ガス炊飯器は電気炊飯器よりも短時間で炊くことができます。電気炊飯器の炊飯時間は1時間程度ですが、ガス炊飯器は30分～45分程度です。ガス炊飯器は高火力の直火で釜全体を熱するため、短時間でおいしいごはんを炊くことができます。

電気炊飯器は「おいそぎ炊飯」など、短時間で炊ける機能がある機種が多いですが、炊きあがったご飯の美味しさはまるで違います。時間がない中でもできるだけ美味しいご飯を食べたいという方はガス炊飯器がおすすめです。

ガス炊飯器は電気を使わないため、電気代がかかりません。代わりにガス代が必要ですが、短時間で炊き上げられるため、電気炊飯器よりも光熱費が安く抑えられます。電気炊飯器は1回の炊飯で6～7円の光熱費が必要ですが、ガス炊飯器は1回の炊飯でかかる光熱費は約5円です。

またガス炊飯器は保温機能がない機種が多いため、その分の電気代もかかりません。保温の必要がない方はガス炊飯器を選ぶと、美味しいご飯が食べられる上に光熱費も抑えられます。

ガス炊飯器は外蓋と内蓋、内釜と構造がシンプルなため、お手入れがしやすいです。ガス炊飯器の中には外蓋を完全に取り外せる機種もあり、取外し可能な機種では丸洗いもできます。感熱部やバーナー、点火プラグは定期的に布や歯ブラシなどで汚れを取れば大丈夫です。ただしお手入れの際にはガスの元栓が閉まっていることを確認してから行うようにしましょう。

電気炊飯器でかまど炊きのようなご飯が炊けるのが圧力IH炊飯器。内釜に圧力をかけながら炊飯することで水の沸点が上がり、より高火力でご飯を炊き上げることができます。

圧力IH炊飯器はガス炊飯器に近い味・炊きあがりになりますが、さまざまな工夫や機能が搭載されているため、最低でも20,000円～と高い価格がネックです。一方、ガス炊飯器は10,000円～と圧力炊飯器と比べて安い価格で購入できます。コスパ良く美味しいご飯を食べたい方はガス炊飯器がおすすめです。

ガス炊飯器はどこでも置けるわけではありません。コンセントがあれば比較的自由に設置できる電気炊飯器とは違い、ガス炊飯器の設置場所はガス栓の付近に限られます。

また、火災予防条例により、ガス炊飯器と周囲の壁や天板との間に一定の距離を置く必要があります。保温機能などがある場合はコンセントも必要です。ガス炊飯器を購入する際には、事前に設置できるか確認する必要があります。

ガス炊飯器を取り扱っているメーカーはパロマとリンナイで寡占されているため、選択肢が少ないのがデメリット。電気炊飯器は象印やタイガーをはじめ、さまざまなメーカーが商品を発売していますが、ガス炊飯器は選択肢が少ないため、自分に適した商品がないこともあります。

一方で2大メーカーはガスコンロや給湯器といったガス用品を取り扱っている信用あるメーカーです。家庭用のガス炊飯器なら3合炊きや5合炊きの商品もあるので、選択肢がゼロというわけではありません。

ガス炊飯器はほとんど機能がついていません。電気炊飯器であれば、ご飯の炊き分け機能はもちろん、パン焼き機能や調理機能などのさまざまな機能を搭載している機種があります。

一方、ガス炊飯器では保温機能すらついていない機種もあります。もちろん炊き込みご飯やおかゆなどの炊き分け機能がある機種もありますが、選択肢は少ないです。炊飯器に機能を求めるなら、電気炊飯器から選ぶのがおすすめです。

当然ですが、オール電化の家庭でガス炊飯器を使うことはできません。もしオール電化の家庭でガス炊飯器を使いたい場合は、設備工事が必要です。設備工事の時間や高額な工事費が余分にかかってきます。賃貸に住んでいる場合は工事すらできない場合がほとんどです。オール電化の家にお住まいの方は、電気炊飯器から選ぶ方が無難でしょう。

ガス炊飯器は「Rinnai(リンナイ)」と「Paloma(パロマ)」の2つのメーカーのほぼ寡占状態です。ここからはリンナイとパロマのメーカーごとの特徴をご紹介します。

リンナイは愛知県名古屋市に本社を置く、ガスコンロや給湯器などガス機器の国内トップシェアを誇るメーカー。取扱商品は比較的シンプルなデザインで、ニーズにあわせた機能を搭載しているのが特徴です。

ガス炊飯器は家庭用の「直火匠」と「こがまる」の2シリーズと業務用を取り扱っています。特に「直火匠」シリーズはお米の美味しさを追求。かまどの電動形態を再現した「本焚白米モード」や、軽量で優れた熱伝導率と蓄熱性を誇るアルミキャストの「蓄熱厚釜」など、かまど炊きのような炊きあがりを再現しています。

パロマは愛知県名古屋市に本社を置く金属製品メーカーです。「お客様品質へ、全力で。」をモットーにガスコンロや給湯器、温水暖房器具などを製造しています。ガス炊飯器は家庭用が2シリーズと業務用を発売中。

リンナイと比較すると、デザイン性が優れており、細かい使いやすさが特徴です。特に家庭用ガス炊飯器の「炊きわざ」は見た目がスタイリッシュで、多彩な炊飯メニューを搭載しています。美味しさだけでなく、見た目も気にしたい方はパロマのガス炊飯器がおすすめです。

自宅のガスの種類をチェックしましょう。ガスの種類は都市ガスとLPガス(プロパンガス)の2種類です。ガスの成分や熱量が異なるため、ガスの種類にあわせたガス炊飯器を購入する必要があります。

もし自宅のガスの種類と異なるガス炊飯器を購入すると、せっかく購入したガス炊飯器を使うことができません。購入前に自宅がガスの種類を必ず確認し、対応したガス炊飯器を購入しましょう。

ガス栓の位置も必ず確認しましょう。ガス炊飯器はガスホースが届く範囲でしか使うことができません。ガス栓の周辺に十分な設置スペースがない場合、ガス炊飯器は使えないので必ず確認する必要があります。

またコンセントが必要な機種もあるため、自宅のガス栓の位置によっては、購入できるガス炊飯器のは限られてきます。必ずガス栓の位置は事前に確認しておきましょう。

ガス炊飯器は火災予防条例により、周囲の壁や天板など、可燃物と一定の距離を置くことが決められています。スペースがないなら、防熱板を取り付けるともう少し狭いスペースでも設置可能です。

また火災だけでなく周囲にものがあると炊きムラや吹きこぼれ、点火不良、早切れといった不具合が発生することがあります。美味しいご飯のためにも十分な設置スペースを確保しましょう。

家族構成や1日の必要な炊飯量から炊飯容量を決めていきます。家族構成と必要な炊飯量の目安は以下の通りです。

業務用は1升以上の大容量ばかりですが、家庭用のガス炊飯器では3合や5.5合炊きなど小容量も用意されています。目安を参考に、家族構成に適した炊飯容量をお選びください。

お手入れのしやすさも重要です。お手入れは毎日のことなので、なるべくお手入れしやすい機種を選びましょう。特に内釜や内蓋を取り外し可能で、丸洗いができるとかなりお手入れがしやすいです。

ちなみにガス炊飯器は他にも感熱部やバーナー、プラグを定期的に掃除する必要があります。購入前にどんなお手入れが必要な機種か確認しておくのがおすすめです。

ガス炊飯器は炊飯のみで何も機能がついていない機種から、炊飯メニューがある機種まで、機種によって搭載機能に差があります。保温機能や予約タイマー付き、炊飯メニューなど、電気炊飯器であれば搭載している機能でも搭載されていない機種も多いです。

保温機能や予約タイマーは日常生活でよく使う機能ですし、おかゆや炊き込みご飯などを炊飯器で簡単調理をしたい方も多いはず。ガス炊飯器を購入する際には、必要な機能が搭載されているか確認してください。

ガス炊飯器は高火力で多くのお米を短時間で炊き上げられることから、美味しいご飯を食べたい方や時調理短をしたい方、毎日大量のお米を炊く方におすすめです。また冷めてもパサつかず、美味しい食べられるため、よくお弁当を作る方にも向いています。

逆にガス炊飯器は設置場所がガス栓周辺に限られるため、設置スペースが用意できない方や食卓の近くに炊飯器を設置したい方には向きません。

ガス炊飯器は火災予防条例で決められている距離を守って設置すれば、危険はありません。直火で炊き上げるため、電気炊飯器と比べて危険と思われるかもしれませんが、可燃物からの距離を十分取れば大丈夫です。

ただし手入れをせずに放置していると異物が内釜などに付着し、不具合を起こす恐れがあります。定期的な手入れが苦手な方は、電気炊飯器を購入するのが無難かもしれません。

基本的にガス炊飯器の設置は自分で行います。設置手順は以下の通りです。

1. ガスコードを用意する。
2. ガス栓の形を確認する。
3. 炊飯器とガスコードを接続する。
4. ガス栓とガスコードを接続する。

ガス栓の形状によっては専用のプラグが必要になります。実際に設置する際には取扱説明書をよく読み、必要なものを用意してから、手順に従って設置するようにしてください。

ガス炊飯器は使い方も簡単で最も美味しくご飯を炊ける炊飯器です。設置場所などの制約はありますが、圧倒的な高火力でご飯を炊けるため、かまど炊きのようなご飯の美味しさを味わえます。ぜひ本記事の選び方やおすすめを参考に、自分に合ったガス炊飯器をお選びください。