寝かせ玄米におすすめの炊飯器7選｜圧力鍋や普通の炊飯器で作れるのかも紹介！

玄米は栄養価も高く、普段の食事に取り入れたいと考えた経験はありませんか。ただ、「ボソボソして食べにくい」「固くてパサパサしている」といったイメージを持っている方も多いですよね。そんな「食べづらそう」などのイメージを覆すのが寝かせ玄米なのです。

健康効果やダイエット効果があるのは嬉しいけれど、寝かせる・酵素と聞くとなんだか難しいようにも感じてしまいます。しかし、専用炊飯器や土鍋があれば簡単に作れます。社会情勢の変化に伴っておうち時間が増えた今、挑戦してみるのもおすすめです。

本記事では、寝かせ玄米のお家での作り方や健康効果を解説します。さらに、簡単に作れる専用炊飯器7選もご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

寝かせ玄米とは、「株式会社結わえる」の商標登録商品になります。そのため、それ以外のものは、酵素玄米と言います。寝かせ玄米（酵素玄米）は、玄米と小豆、塩を一緒に炊いて3~4日ほど保温したものです。

「自然の完全食」とも言われる玄米は、その食べづらさなどから苦手な人も多い食品です。しかし、寝かせ玄米はじっくり寝かせて酵素の働きが活性化して、もちもちとした食べやすい食感になります。さらに、保温すると栄養価が上がるのも嬉しいポイントです。

玄米と白米は、カロリーだけでみると玄米が炊飯後165kcal（100g）/白米が炊飯後168kcal（100g）とほぼ変わりません。白米と玄米の違いは、食べた後の血糖値の上昇具合を測るGI値です。玄米は白米よりもGI値が低く、脂肪を合成するインスリンの量を抑制可能です。

また、玄米に含まれているビタミンB群は脂質や糖質の代謝を促進する働きがあります。この理由から寝かせ玄米にはダイエット効果が期待できると言われています。

玄米は寝かせるとGABAの含有量がアップするのが特徴的です。チョコレートでもストレス対策として売られているGABAは、ドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えてくれます。そのため、リラックス作用を得たい方におすすめです。

GABAにはその他にも、生活習慣病の予防効果や不眠症の改善効果を期待できます。世界情勢の変化で不安やストレスが多い現代に、取り入れたい要素の1つです。

玄米のヌカや胚芽にはたくさんの食物繊維が含まれています。食物繊維はお通じの改善やデトックスに最適の栄養素で、腸内環境の改善をサポートしてくれる成分です。

腸内環境はお肌の鏡と言われるほど関係があります。腸は栄養を吸収する部分なので腸がきれいであるとターンオーバーがしっかりとおこなわれます。ニキビやくすみなどに悩む方は、寝かせ玄米を食べて腸内環境を整えるのがおすすめです。

寝かせ玄米は、72℃〜74℃の温度で3日~4日間の保温期間が必要です。そのため専用の炊飯器や圧力鍋と保温ジャーなどを準備してください。

＜材料＞

• 玄米（お好みの量）
• 小豆（玄米1合つき10g）
• 塩（玄米1合つき小さじ半分弱）
• 水

＜手順＞

1. きれいなお水で玄米と小豆を洗う（1回目の吸水が1番多いのでミネラルウォーターで洗うのをおすすめします）
2. 1時間〜1日浸水させる
3. しっかり浸水させたら塩を入れて炊く
4. 炊けたら保温で熟成させる
5. 保温ジャーに移し1日に1回かき混ぜる

簡単な手順ではありますが、この手順どおりにおこなえば美味しい寝かせ玄米を作れます。玄米は給水効率が悪いので、しっかりと浸水時間をとり、かき混ぜをしっかりおこなってください。

寝かせ玄米は、熟成するに連れて色がだんだん濃くなっていきます。さらに、玄米特有のクセが抜けてまろやかかつもちもちになります。その経過を楽しみながら3~4日間待ちます。

• 1日目...少し濃い色になります。
• 2日目...色が少し紫がかってきます。
• 3日目...さらに色が濃くなってきます。
• 4日目...完成！

4日目を過ぎると徐々に乾燥も始まってきてしまうので、なるべく早く食べ切るように心がけてください。

4日ほど熟成させる寝かせ玄米には注意点があります。「腐る」「乾燥する」などの失敗の原因になりかねないので、注意点はしっかり守って美味しい寝かせ玄米を作ってください。

• 保温モードを切らない
• 1日に1回清潔なしゃもじで混ぜる（※長時間触っていると乾燥してしまうので底からひっくり返すようにかき混ぜます）
• なるべく熟成期間を合わせ、作ってから1週間以内に食べ切ってください

続いて、圧力鍋での作り方を紹介します。

1. 浸水させた玄米に塩を加える
2. 圧力鍋に入れて中火で加圧する
3. 加圧がかかったら弱火にして20分ほど加圧する
4. 火を消して自然に圧が抜けるまでそのまま蒸らす
5. 圧が抜けたら、保温ジャーに移す

炊飯器で炊くよりもちもちするので、圧力鍋・電気圧力鍋をお持ちの方はぜひ挑戦してください。

次に土鍋で寝かせ玄米を作る際の手順をご紹介します。

1. しっかりと浸水させた玄米を土鍋に移し、塩を入れます。
2. 土鍋に蓋をして中火にかけます。
3. 蒸気が出て来たら穴を箸で塞いで弱火で40分かけます。
4. 強火で5秒加熱します。
5. 火を止めて20分間蒸らします
6. 上下を返すように混ぜ、ジャーに移します。

土鍋で作る寝かせ玄米は、水分量の調節が難しく焦げやすいです。火加減を上手に調節しながら作ってください。

寝かせ玄米用の炊飯器は普通の炊飯器と違い、保温温度の調節・圧力垂範に対応・炊飯予約をすると発酵までおこなってくれる・玄米が乾燥しないといった特徴があります。

寝かせ玄米用の炊飯器を使用すれば、パサパサではなくふっくらとした仕上がりになり、保温温度を維持すれば、玄米が腐るといった失敗を避けられます。しかし、普通の炊飯器に比べて、寝かせ玄米用の炊飯器は高いのがデメリットです。

寝かせ玄米用の炊飯器には「IH式」と「マイコン式」の2種類のヒーターの形式があります。IH式は電磁波で釜を全体を温め、マイコン式はヒーターで釜を下から温めます。IH式はムラなく炊けるのに対して、マイコン式は、火力が弱くムラになりやすいのが特徴です。

特に、マイコン式は合数が多いほどムラになりやすくなります。3合以上炊く方は、値段が高いもののIH式がおすすめです。

炊飯器といっても内釜のコーティングにも安いフッ素コーティングや高級なダイヤモンドコーティングといったさまざまな種類が存在します。コーティングの種類によってお米のこびりつきやすさや傷のつきやすさが変わります。

コーティングが剥がれてしまっても体に影響はなく、継続して炊飯器の使用が可能です。しかし、お米がこびりつきやすくなり、使いづらさを感じるかもしれません。

寝かせ玄米は食べられるまでに4日ほどかかります。ご飯を炊いてすぐに食べられるわけではないので、手間も考えて炊飯器の容量は大きいものがおすすめです。寝かせ玄米用の炊飯器のほとんどが4合炊き対応です。しかし、なかには8合炊きに対応している商品もあるので、ぜひチェックしてください。

寝かせ玄米用の炊飯器は、普通の炊飯器に比べて多機能な点が特徴的です。多機能な分ストレスにならないように操作性の良さに注目して選ぶのもおすすめです。ダイヤル式やボタン式など、操作がしやすいと感じる製品を選んでください。中には、ワンタッチで簡単に操作ができる製品も販売されています。

また、炊飯器の機能をより上手に使うためには、表示画面の見やすさも大切です。表示がはっきりしていてわかりやすい製品を選んでください。

寝かせ玄米は前述のように、「72℃~74℃の温度で3~4日の保温」が必要になります。通常の炊飯器だと保温時の温度が約10℃ほど温度が低く、雑菌などが繁殖してしまう可能性があります。

炊飯に関しては、玄米モードより1合多くお水を入れて2回炊飯するなどのやり方がありますが、保温に関してはジャーなどが別途必要になってしまうので注意してください。

芸能人も使っているような寝かせ玄米用炊飯器は、購入時にコストがかかります。そのためレンタルしたいと考える方もいますが、ネット上では酵素玄米専用のレンタルサービスは確認できません。過去には「くりや」にてサブスクが行われていましたが、現在は品切れとなっています。

おうち時間が増えて体重が増えてしまった方・寒くなって運動するのが億劫な方に寝かせ玄米はおすすめです。ぜひこの記事を参考にして、お家でおいしい寝かせ玄米を作ってみてください。健康的な玄米生活を楽しみましょう。