ガス炊飯器のデメリットと特徴｜まずいって本当？電気炊飯器との違いも

ガス炊飯器は、通常の炊飯器と違ってガスを使って米を炊くアイテムです。炊き上がるまでの時間が早かったり、電気を使わないため光熱費がかからないのは嬉しい点です。  しかし、少々特殊な炊飯器なので、使ったことがない方はガス炊飯器の使用感が気になるでしょう。

実際のところ、ガス炊飯器には保温機能が付いていない・ガス漏れの恐れがあるなどのデメリットもあります。電気炊飯器と比較してもメリット・デメリットが異なるため、購入するべきか悩む方も多いですよね。

そこで今回は、ガス炊飯器のデメリットとメリット・ガス炊飯器利用ユーザーの口コミ・おすすめのガス炊飯器9選を紹介します。その他にも、「ガス炊飯器で炊いたお米はまずい？」・ガス炊飯器と電気炊飯器の違いなどについても紹介するので参考にしてください。

ガス炊飯器とは、名前の通りお米をガスで炊く炊飯器です。通常の炊飯器は電力を使って炊飯を行いますが、ガス炊飯器の場合はガス栓とつないで炊飯します。その特殊さから、電気炊飯器に比べると流通している機種が少ないです。

実際に2005年の調査では、電気炊飯器だけを持っている世帯は83％、ガス炊飯器だけを持っている世帯は11％という結果が。このことから、ガス炊飯器は炊飯器の中でもマイナーな立ち位置にあると言えるでしょう。

また、ガスを使うことによるメリット・デメリットが特徴的です。置き場所が限定的など、デメリットだけを見ると電気炊飯器でいいのでは？と思う方もいるかもしれませんが、ガス炊飯器だからこその大きな魅力があることがわかります。それでは、詳しく解説していきたいと思います。

ガス炊飯器と電気炊飯器の違いを表にまとめると以下のとおりです。参考にお役立てください。

2005年の調査によるとガス炊飯器だけを持っている世帯はわずか11%しかありません。つまり、それだけ需要が低く商品数が少ない商品だというのが事実です。少ない商品の中から選ぶとなると、自分好みのモデルを見つけられない可能性が出てきます。

オンラインで購入する場合はまだ選択肢があるかもしれません。しかし、店舗購入の場合はそもそもガス炊飯器が販売していないところもあるので注意が必要です。

ガス炊飯器の場合、使用の前提条件としてガスが通っている必要があります。そのため、オール電化の住宅、いわゆるガスを引き込んでいない住宅では使用できません。それでもガス炊飯器を使うとなると、業者にガス栓増設の工事を頼む必要があります。

賃貸やマンション暮らしだと大家・管理組合などの了承を得られないと工事できない場合が一般的。なお、ガス栓の増設工事費用はおおよそ15,000～18,000円程度です。

ガス炊飯器は、正しくガス栓と接続すれば安全に使用できます。しかし、間違った接続をするとガス漏れのリスクが大幅に上昇し、最悪の場合、爆発や火災など重大な事故に発展することがあります。

実際にガス炊飯器による事故もいくつか発生しているので、使用する際は確実かつ正しいガス栓との接続を心がけなければなりません。電子炊飯器は事故のリスクが低いこともあり、ガス炊飯器に不安を覚える方も多いのではないでしょうか。

ガス炊飯器には保温機能が付いていません。炊き立てが一番おいしいですが、現代生活では炊いてから食べるまでに時間があいてしまう場合も珍しくないです。そのため、保温機能がないガス炊飯器はやや使い勝手が悪いと感じる方もいます。

ガス炊飯器はガスを使っていることもあり、ご飯を炊くときの火力が高いのが特徴です。これにより、電気炊飯器に比べて短い時間でご飯を炊くことができます。ちなみに、電気炊飯器は56分の炊飯が必要ですがガス炊飯器は45分しかかかりません。

つまり、11分早く炊けるという訳です。この特徴から、調理時間の時短を行いたい方や、なるべく早くご飯を食べたい方にガス炊飯器はおすすめです。

ガス炊飯器のいい所は、ガスを活かした高火力なところにあります。先述したようにご飯が素早く炊き上がるのはもちろんのこと、高火力で一気に炊き上げることで米の良さを引き出すことができます。ガス炊飯器で炊いたご飯が美味しい理由は、その点にあります。

また、モデルによっては1200℃の炎で炊飯できるものもあります。電気炊飯器だと1000℃以上の火力を実現するのは難しいので、ガス炊飯器ならではの魅力と言えるでしょう。

ガス炊飯器は電気をほとんど使わないので、電気代を抑えることができます。「でもガス代が結構掛かるのでは？」と思う方もいるかもしれません。しかし、ガス炊飯器は炊飯時間が短い分ガスの使用時間も短くなり、電気代・ガス代ともに節約することができるのです。

表に記載した光熱費は平均的な電気代を元に算出したものです。一回の炊飯で掛かる光熱費はガス炊飯器の方が1.2円も安いことがわかりますね。しかし、ガス炊飯器のガス代はモデルによって1回4～20円と差があるので充分に調べることが重要です。

ガス炊飯器は、ご飯を早く炊ける・光熱費がかからないなどのメリットが魅力的です。しかし、ガス炊飯器を使ったことがある人の中には、失敗したという意見もあります。では、どのような点に不満を感じたのか、実際の口コミを見てみましょう。

ガス炊飯器は基本的に美味しく炊けます。しかし、モデルによっては火力が足りずにパサパサするのも確かです。せっかくガス炊飯器を使っているのに、美味しくないとなると何だかもったいないですよね。

パサパサが原因でご飯がまずく炊き上がる場合は、お酒を少し入れるとしっとりと仕上げられます。それでも美味しく炊けない場合は、ガス炊飯器そのものの問題の可能性があるので、ガス炊飯器を買い替えるのも一つの手です。

ガス炊飯器を販売しているメーカーは、リンナイとパロマです。リンナイでは、釜戸での本焚きを再現した「直火匠」、1人分から炊けるステンレスボディの「こがまる」の2種類が展開されています。

パロマは、さまざまな炊飯メニューが搭載された「炊きわざ」と、昔ながらのステンレスタイプのガス炊飯器の2種類展開です。いずれも5合炊きと10合炊きの2サイズあるので、用途に合わせて選べます。

ガス炊飯器は、家電量販店やホームセンター、大手ショッピングモールで販売されています。また、インターネット通販でも販売されているので、近くに販売店がなくても購入可能です。

ガス炊飯器は、オール電化の家庭にとっては敷居が高く思えるかもしれませんが、炊飯器としてのデメリットが少なく、米を美味しく炊けるなど大きなメリットがあることが特徴です。この記事で興味を持った方は、ぜひガス炊飯器についても検討してみてくださいね。